韓国のケーキ、日本のケーキ

あれ?から気づく日本らしさ

 

こんにちは。最近はコロナが終息に向かい韓国と日本

を行き来しやすくなってきましたが皆さまは楽しく

韓国旅行が出来ていますでしょうか?

韓国には可愛いく写真映えのするカフェや

お洋服屋さん、グロサリーショップでは “かわいい〜!”

“ おしゃれ〜!”と心が躍るお店が多いかと思います。

  

そんな中、韓国に住む日本人がなかなか首を縦に振ら

ないのが 「 パンやケーキ 」

可愛いカフェでセンス良くディスプレイされているの

を見てワクワクし期待たっぷりでケーキを一口食べると

「 あれ? 」

と、拍子抜けしてしまうことがしばしば…

そんな経験を通して改めて気付かされた日本人としての

アイデンティティについて建築とベーグルを学んだ

kana が少しお話しさせていただけたらな、と思います。

 

 

先ほどもお話ししたのですが、

見た目に反し日本人が求める美味しさとは違う

韓国のケーキやパン。

不味いのではないのです ! でも納得がいかない….

そんな塩梅なのですが、なぜその様な感覚になるの

かと考えてみると韓国のケーキの食感や質感が私た

ち日本人が慣れ親しんだものではないからなのかな?

と思います。

日本人の好きなケーキやパンのテクスチャーは

「 しっとり 」 「 もちもち 」

そうです、私たちの主食である “ ご飯 “が由来とされ

ています。 代表的なのが 「 食パン 」

なめらかでしっとりとした食パンを食べた時の幸せと

感動は計り知れませんよね。

   

少し専門的になってしまうのですが、この食感を生み

出すのに大切なのは

「 小麦粉 」 「 水 」 「 牛乳 」 「 卵 」 の素材たち

この素材たちをだけを見ても韓国と日本では大きく

違いがあります。牛乳のコクに関わる殺菌方法や卵の

黄身の色や味に関わる鶏の餌、どこの国のどんな特徴

がある小麦粉を使うのか、硬水、軟水によっても味や

食感が変わってきます。

この様な些細な事がいくつも積み重なり、素材同士で

化学変化を起こした結果が

日本人が好む 「 しっとり 」 「 もちもち 」を生み出すのです。

 

また、日本の製菓学校を卒業した韓国人のパティシエに

聞いた話ですが韓国には 生クリームの乳脂肪分が最高で

38%までしかないそうです。( 日本では47%まであります )

その為、日本の味を再現する為にサワークリームを入れる

などをし、コクや食感をカバーしているそうなのですが、

他にも日本に比べて乳製品会社の数が少ない点や購入でき

る小麦粉の種類が少ない点なども韓国独自の製菓スタイル

に影響しているのではないかと思います。

 

   

フランスで修行された方が日本で同じ味を再現するのに

苦労するように 日本にも日本でしか出来ない味がある事を

韓国に来て改めて実感しました。

   

そして、切り口はケーキやパンでしたが

日本にいた頃に何気なく手にしていたものを通して

知らず知らずのうちに日本人としてのアイデンティティーを

構築していたのだなぁと。

この事は日本を離れてみないと気づく事がなかなか出来ず

島国の日本にいるだけでは無意識化に埋もれてしまっている

という事も韓国に来てから気付かされました。

   

  

   

何気なく、意識もしない、

そんな背景に溶け込んでしまっていた生活が

「韓国のケーキ」というフィルターのおかげで

より輪郭を強め

今まで自分が培ってきた事や

その土地で感じる味、 質感 を意識する事が

できる自分にアップデートしてくれた様に感じます。

 

少し話が長くなってしまいましたが今回は

この辺りで締めたいと思います。

次回は日本人好みの韓国のおすすめケーキ屋さん

パン屋さんを紹介しますので

ご興味ございましたらお目をお通しください。

 

では、アンニョン!

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