/ 韓国 建築 めぐり 1

— Álvaro Siza

 

こんにちは。kanaです。前回、私のおすすめのカフェや

ケーキ屋さんをお知らせするとお伝えしたのですが今回は

韓国の現代建築についてお話しさせて頂きたいと思います。

カフェやケーキについてもまた書きたいと思っているので

お時間がございましたらお目通しください。

 

 

今回皆さんにおすすめしたいのが

“ 미메시스 아트뮤지엄 / ミメーシスアートミュージアム ”

  

  

 

こちらはソウルの北西に位置するパジュ市にある美術館です。

Netflixドラマの「 알고있지만 / わかっていても 」でハン・ソヒ

さんが訪れる美術館で使用されていたのでもしかすると記

憶されている方もいらっしゃるかもしれないですね。

( 確か第一話と最後のシーンだったような気がします… ! )

  

   

設計はモダニズム建築を継承したポルトガルの

Alvaro Siza Vieira / アルヴァロ・シザ・ヴィエイラ。

建築界のノーベル賞と言われているプリツカー賞も受賞され

ている大巨匠です。

  

  

Casa de Chá da Boa Nova – 柔らかな光が入り込む / Pavilhão de Portugal na Expo’98, Lisboa

 

シザの説明の前に少しだけ「モダニズム建築」についてお話し

させていただくと、19世紀末( 明治の途中から – 大正時代頃 )

頃から世界では従来使用していたレンガや石、木といった素材

だけではなく鉄、コンクリート、ガラスと言った工業製品を使

用した建築製作を試みてきました。

今となっては当たり前になってしまった建築資材たちですが、

当時は「 新しい 建築 」としての表現方法を模索している時期

であり伝統的な構成や装飾から脱却しシンプルかつ機能的な方

向に向かう風潮がありました。この時代が現代建築の出発点と

言っても過言ではありません。

 

 

Museu de Arte Contemporânea de Serralves

 

そんなモダニズム建築の血を引き継ぎポルトガル建築を牽引し

たのがシザです。

シザ建築の特徴は白く極めてシンプルな形状にあります。

自然と対比しながらも自然の中に溶け込む様に設計されたボリ

ュームを初めて見た時はただただ建築がもたらしてくれる空間

美に飲み込まれていった事を鮮明に覚えています。

形態の持つ力強さと自然の中で静かに佇む姿はとても詩的であ

り見た人の記憶に強く残るのではないかと思っております。

  

ミメーシスアートミュージアムでは直線と曲線で作られる外観が

美しいだけでなく展示室に柔らかな自然光が入るよう設計されて

いる箇所や光と影のコントラストをつけている箇所等、細部まで

こだわりが詰まっておりシザが得意とする表現方法を感じられる

本当におすすめの美術館です。

  

 

 

  

 

残念ながら日本では彼の作品を見る事が出来ないので韓国にお住

まいの方や建築にご興味がある方は是非とも足を伸ばして欲しい

と思います。また、2020年から大邱に新しい美術館を建設してお

りますますシザ建築から目が離せなくなります。

他にも韓国国内にはシザの作品があるのでそれらも少しずつご紹

介させて頂きたいと思います。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

それでは、アンニョン!

 

 

 

 

詳細情報
Mimesis Art Museum / ミメーシスアートミュージアム
住所:경기도 파주시 문발로 253, 파주출판도시
   Paju Book City, 253 Munbal-ro, Paju-si, Gyeonggi-do, Korea
アクセス:バス停 심학교から徒歩2分
営業時間:10:00-19:00( 月曜定休日 )
電話番号:031-955-4100
公式サイト:Instagram( @mimesis_art_museum )

 

※この記事は2023年5月に投稿された記事です。掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。

 

Leave a Comment